「手織り・裂き織り 工房絲遊」は、手織り・裂き織りについての情報の発信をしています。
手織り・裂き織り 工房絲遊
Handweaving Studio itoyuu
思い出の着物で、裂き織りのバッグを作る工程です。
裂き織りは、思い出の布に新しい思い出を継ぎ足す作業です。継ぎ足した思い出が加わり、新しい思い出になる。
そんな思い出作りのお役に立ちたいと思っております。
着物が手に入りました。
今回は、銘仙の着物が手に入りました。
これで裂き織りのバッグを作ることを計画します。
着物の全体を見る。
着物全体を見て、シミや、虫食いなどを調べる。着物を解くことを考える。
着物をほどく。
着物を各部に分けるために、解きます。
解くには、握りばさみが活躍をします。
刃先が切れ、小回りが利くので、握りばさみが良いと思います。
各部に分ける
解き終えて、各部位に分ける。
今回使う部位を、手で裂くことができるかを試します。裂くことができない場合は、裂き方を考えます。今回は、縦、緯どちらも裂くことができました。
使用する部を洗濯をする
今回使用する本体を、洗います。
洗濯機で、普通に洗います。
陰干しで、乾かす
洗い終えたら、陰干しします。
アイロンをかけ、裂く準備をする
裂きやすいように、軽くアイロンをかけます。裂き布を作る
裂き布作りは、手裂きで裂いています。手裂きができない布は、カッターやハサミで切ることになります。
裂き方
約1cm弱に切り込みを入れ、右利きの人は、右手の親指が上を向き、左の親指は下を向き、前後に引くように裂きます。
裂き終えた布に撚りをかける
裂き終えたら撚りをかけます。
撚り掛けは、水スプレーを掛けながら行っています。
撚り掛けは、必ず必要なことではありません。
撚り掛けが終わり
撚り掛けを済ませ、玉に巻く。
撚り止めのために、玉のまま蒸し器で蒸す。工房では、撚り掛けの段階で、濡らしながら撚り掛け、その後綛にして乾かし、撚り止めをしています。
裂き布を小管に巻いておく
撚り掛け後、綛に巻き乾かしてから、小管に巻いて投げ杼を使って織ります。
撚り掛けをせずに使う場合は、板杼などを使って織りをします。スキーシャトル、ラグシャトルを使うと織りやすいです。
経糸の選択と色を決める
裂き布に合わせて、経糸を考えます。
普段裂き織りに使う経糸は、木綿20/3番手です。他に、素材、太さなど用途で決めていきます。
経糸の染織
経糸の色が決まりましたら、染めに入ります。
整経
必要な経糸を整えます。織り幅と長さを計算して整経を始めます。
整経は、整経台を使っています。
整経では、綾をしっかり確保しておくこと。
粗筬通し
整経が終わりましたら、織り幅を決め、粗筬に通していきます。
通し終える
粗筬に通し終えたところです。
ワープビームに通す
粗筬に通し終えたら、バックビームに経糸を結びます。
経巻きをする
綾をずらしながら、経巻きをしていきます。経巻きが終わりましたら、綾棒を粗筬の後ろへ移します。
綜絖通し
綾棒の移動を終えたら、糸端を切り、経糸を粗筬から抜き、綜絖通しを始める。
筬通し
綜絖通しが終わりましたら、筬通しに移ります。筬通しは、筬の中心から両端に織り幅を計ります。
経糸をクロスビームへ結ぶ
筬通しが終わりましたら、クロスビームへ経糸を結びます。
織り
試し織りをして、綜絖通し、筬通しが正確か、確認します。
織りに入ります。一定のリズムで織ることが安定した布を織ることになります。
織り上がり
織り上がりました。機から降ろし、糸飛びなどを調べ、あれば修正します。
今回は、裂き織りに使った布を洗っているので、濡れても縮などないので、織り上がった布をそのまま使って縫製をします。
バッグを作る
バックの大きさ形を決める。
出来れば、ご自分で作ることをお勧めします。
バッグの出来上がり
縫製が終わり、バッグが出来上がりました。
今回は、工房で使っている高機を使いましたが、バックストラップ+リジッド筬の機で織ることができます。
簡単な袋物、バッグに作り方もアドバスしております。
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手織り・裂き織り 工房絲遊(いとゆう)
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